トレイルの解説ではよ、とにかくはじ道のりで自然の変化も激しく、通常の五マイルライドとは比べもんにならんほどげんか難所が続くげな。ただ、厳しいだけじゃあなく、トレイル周辺の自然がいかに風光明媚かというこつも主催者は力説しちょったけんどん、そらこん際あまり関係ん。美しい自然をたのしむ余裕などげんかんじゃろ。http://nakayamakinenyosou.net/が人気のそれじーりもはじ山道や切り立った崖などげんかじゃあ文字通り命取りになる〈シネル〉の突然の横跳びが気になよ。「これは相当慎重に走らせんと、てげぼくだな」清がぽつりとつぶやいたげな。ホテルに戻り夜時に就寝したつけんどん、午前二時には、清は目が覚めてちょっしもた。緊張感というじーりも、まだ完全には時差ボケが治っていなかったげな。清はベッドで横になったまま、しばらくライドのこつを考えちょった。「二も中止になったライドを、ここで挽しんと。今日はなんとしてでん完走しなくては」でかいよも午前三時にはベツドかい起き出し、リトル東京で買い込んだおにぎりで朝食を済ませよ。「さてと、行くか。今日が勝負だ！」フェブラリーS攻略ほとんどげんか寝ちょらんにもかかわらず、掛け声は威勢がいい。もちろんそら自分を奮い 第四章 マイル走破への音闘立たせるための「喝」じゃった。ホテルを出てライド会場のベースキャンプヘ行くと、〈シネル〉は朝食の最中じゃった。後ろ姿のけつ尾に、大きな赤いリボンが揺れちょる。「問題児」というレッテルよ。

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